ネックやフレットのメンテナンスやピックアップ交換やら機材チェックの為に勢揃いした僕の可愛い相棒達の新年の記念撮影です。いつもライブやレコーディングにはこうした機材を曲やアーティストさんの個性に併せて色々と試しながら選択していきます。贅沢をいうわけではありませんが未だに自分が出したい音…こんな音が欲しかった…みたいなギターは手に入っていません。腕が未熟なせいもあるのかも知れないんだけどね(笑)。その中でもこの二本のレスポールは最近一番使っているでしょうか。レモンバーストの方は去年の夏頃に手に入れた子です。去年購入したのはこいつだけです。さすがに押さえどころでは絶対の信頼感っていうのかな?バッキングリフやクリーントーンで鳴らしたい時や、ちょいとアクセントが欲しい時サスティーンがキチンと鳴ってくれるというのかな。応用が利く器用な奴等なんですよ。それでも現場で使うまでには結構弾き込んでから使います。弦も二〜三回位張り替えてみたりテイルピースやペグを交換したりもしてみます。生意気な言い方ですけど、そんな事をしているうちに愛着がでてきますし楽器と会話が出来てる気がするん
だよね。スタジオが好きです!って人がいますよね。僕も大好きです。同時に楽器屋さんも大好きです。あ〜〜楽器屋さんに行きたいです! でも、まだ買えないんだよね。お金貯まってないからさ(T_T)
今年はどんな出会いが?
2013年1月22日ひとりでなやんでくるしんでるかたへ
2013年1月18日前回のブログの補足…言い足りなかった事を書きますね。まず誤解の無いように補足しておくとアコースティックだろうがバンドサウンドだろうが、エフェクトバシバシの音だろうと誰かに向けてのサウンド作りと言う意味は同じです。ず〜っと前にも書いた気がしますけど、ライブってのはオープンキッチンのレストランのフルコースみたいなもので、その場での前菜からデザートまでの起承転結でお客様を楽しませるモノ…そのための演出、ステージ照明やコスチューム、パフォーマンス、曲順、MCまで細部にこだわってアーティストとスタッフが作り上げる、そんな風に思います。対してCDはケーキ屋さんのケーキとかお正月の料亭とかのおせち料理みたいなもので、中身自体の出来はもちろんの事 箱や飾り、包装紙や持ち帰りの際に入れてもらう袋にまで贅を尽くします。CDってジャケットの美しさや歌詞カードの出来も大切だよね。そう考えると路上ライブもそれなりに素晴らしい世界だけど、その世界観のままでライブや音源作りってのはやっぱり勿体ない気がするんです。アレンジ等の構成力っていうのかな?オリジナル曲出来たら何通りかの演奏パターン
作ってみたりする…はじめは難しいかもしれないけど、アレンジャーやエンジニアとディスカッションしたりしてみると意外とアーティストとしての自分の新しい可能性が見出だせたりするかもしれません。先日もある方から方向性に煮詰まった、自分自身の限界を悟った…みたいな連絡がありました。自分だけで悩んだって駄目だって(笑)。一つの音楽の世界を作り上げるには、絶対にチームワークが必要なんだから。
はじめてのおつかい
2013年1月17日アーティストさんのレコーディングが終了するとそれぞれのトラックの音圧等の調整を行なった後、ミックスダウンと言い、レコーディングした各トラックのバランスを取りながらひとまとめにしていきます。言葉にすると簡単ですが結構厄介な作業なんですよ、これが。仮にギターやピアノにボーカルのみのシンプルなものだとしても、厄介さは変わりません…むしろ音数が少ない分、きめ細かさにより神経を注ぎます。良く聞かれる質問なんですが、この時にボーカル自体の編集も可能です。極端な話、音程の上げ下げも可能ですし、下手なボーカルだとしても音をあわせる事も出来てしまいます。全て自分の意思のまま…その音源に関しては自分の思うまま、神の如く振る舞えるわけです。 ライブでの再現不可能なサウンドにもできたりします(笑)。でも僕自身はアーティストさんやディレクターの意向を重視して音を作っているのが多いです。『えっ!これじゃ駄目だろう?』って思う事も多いですし、センス悪いんじゃない?…と思いつつも、引き受けた以上は相手の希望に沿ったミックスをつくります。その点 ボスの意向や依頼は明確です。『ボーカ
ルは聴き手の真正面、ど真ん中、センターから聞こえるように。余計なリバーヴやエフェクト等の小細工はいらない』 ボーカリストの声がしっかりと聴かせられるならば極端な話バッキングの音等は不要! このような要請に対して心踊らぬエンジニアはいないでしょう。最近のゆゆ美さんの活躍をみるにつけ、ボスやネミューに、微力ながらかかわる事が出来て とても自分は幸せモノだと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
いよいよ始動
2013年1月11日2013年 飛ばしていくよ!の宣言通り、まだ正月気分が抜けないうちでに某アーティストさんのレコーディングを完了いたしました。去年の十月後半頃からリハーサルめいたことはしていたのですが、前日夜の九時過ぎから始めて翌日の午後には終了…それも七曲ですよ! 勘の良さとリズム感 メロディー感覚の鋭さに正直頭が下がりました。それ以上にレコーディングマイクの前に立つまでの四か月間に彼女は何百回と唄い込んだ事でしょう。OKテイクを出すのに、それぞれ二回から三回のテイクで済んだんですよ。凄いですよね。その努力がものすごくわかるのでトラックチェックで聞こえる歌声に涙が出ました。ネミューのコンセプトとは違いますがメテオリットとしては(明日)や、ゆゆ美さんとは対極の作品が送り出せると思います。ネミューのコンセプトである飾らない、目の前で唄っているかのようなボーカルを聴かせる…その対極にあるもの…僕は敢えてバンドサウンドにこだわりました。それもライブ感だと思います。早くみなさんに届けたい気持ちを押さえて時間をかけてミキシングやトラックダウン作業することにします。
ステージの魅力と罠
2013年1月6日新年初っ端のボスのブログ、痛快でしたねぇ〜!やっばりルックスは大切ですよ(笑)、アーティストさんを商売にするんならスタイルも重要です。まあしっかりとレッスンしてトレーニング続けてりゃひき締まりますよ、自然とね。その絡みで僕が言いたいのは上手いシンガーとは… ? 見た目と違い。これは聴いてくださる方の好みや感性でしかありません。歌唱力…演歌や民謡歌手なんてとてつもないわけだしオペラ等のクラシックの声楽家さんとかまでジャンル広げると大変な事になりますね。ここでみなさんに考えていただきたいのは、今あげた演歌 民謡 クラシック…ジャンルが違う歌い手さんに共通する歌唱力を量る基準みたいなものは何だと思いますか? 以前友人の舞台構成演出家と話した時に聞いたのですが芝居の役者さんならば演出家の望む演技のできる人 シンガーならば作曲者の意図通り…決まった譜面通りに歌える事でした。正解かどうかはわかりませんが、そうだよな!と納得する説得力があります。しかし…しかしですよ!ポップスシンガーやシンガーソングライターでそのような歌い手さんのアルバムやラ
イブって楽しいかな?…と思うのです。正確なピッチや歌唱力、構成力を伴った自己表現力…勿論必要な事ですけど、総合的なアーティストさんの魅力の条件にはなり得ない気がします。特にライブに関してはトレーニングによって培われるものとは全く違う次元のものが要求される…歴然たる事実。そこに舞台の魔力がございます。ライブの魅力ってそんなところにあるのでしょうね。そんな事も大切にしつつ今年もアーティストさんのサポート、しっかりとしていこうと思ってます。