言葉選びのセンス 想像力の膨らみ

NanohanAはシンガーソングライターのユニットです。曲も詞も自分達で書きます。二人の評価されるべきポイントは言葉の使い方のバリエーションがとても豊富だと言うところではないでしょうか最近出来上がった新曲の歌詞の中に草木の色を表す緑色と言う表現…ごく当たり前のアーティストさんならば「若草」「新緑」等が安直にうかぶんだろうね。僕も同様なんだけどね。ちょっとひねってみたい時は辞書とにらめっこですから。乃里絵さんの使った単語は「萌葱色(もえぎいろ)」リスナーの想像力を膨らませませんか?ゼロ距離ドライバーにしても初期の頃の「薄紅の花」や「木洩れ日の人」こうしたタイトルや歌詞にはともすれば、ありきたりになってしまう言葉が少しだけ表現を変える事で曲の表す世界観が大きく変化を遂げる事になります。まさに言葉の万華鏡。日常の言葉で語りかけるように唄うスタイルも有りだと思うけど言葉遣いを昇華させてメロディーに乗せることではじめて芸術性を演出できると思います。NanohanAの作品…一行の歌詞の中のひとつの単語に隠された二人の思いや仕掛けを想像力広げて読んでいただければ幸いです。