職業として芸能ビジネスを成立させる為に次々と生産される消耗品としての作品があります。生産品の中心を占めているのが歌です。消耗品と称したのはどうしても現在のCDや音楽配信のシステムで高い売り上げを記録している作品の多くが売り上げほどは人々の記憶に残るようには思えないからです。その証拠にテレビのカラオケ採点番組やモノマネ番組で歌われたり取り上げられる歌が二十年以上前のモノって多いでしょう。中にはアグネスチャン、太田裕美、ピンクレディー等々、大黒摩季やレベッカと言った八十年代アーティストすら吹っ飛ばして当たり前のように聞かれます。何なんでしょう?昔に比べて作品の質が劣ってるわけでは絶対にありませんよね。むしろ向上してるはずです。でもなんだか物足りない。とりあえず数売れば良いや!…やっぱり作品に愛情が感じられない曲はリスナーには届かないのかもしれません。海外アーティストに目を向けてもレッドツェッペリンやキッス、ヴァンへイレンと言った亡霊のようなアーティストが雑誌に名前を連ね未だにリスペクトされてます。商売を簡単にするには過去をなぞるのが手っ取り早いのかもしれません。ミュージシ
ャンような音楽業界にいる人々って、その狭い世界の中で体育会系のような上下関係が有って腕の上下かかわらず先輩、後輩がハッキリしている清々しいのですが、少し著名な方々と知り合いにでもなればそれだけで気分は一流アーティストの仲間入りです。でも本当は曲を作り発表し歌い続けていく事しか認められる資格は無いんだよね。続けていく事のモチベーションはアーティストによって様々です。大ヒットする、高額の印税が入る、人気が出て皆に騒がれる、テレビ出演等にひっぱりだこ!…それにはまだまだ届かないけどNanohanAや僕がかかわっているアーティストさん達は、誰かに大切に思われてずっと聴き続け、歌い続けて貰える唄を心を込めて作り続ける事しかありません。発表を待つ新曲…そんな曲のひとつにしたいです。