リベンジ

比較的空いている電車内、うたた寝を貪っていると隣りに大学生らしき男子が座ってまいりました。始めはスマホでパズルゲーム等をしていましたが暫くするとウツラウツラし始めて身体も傾きはじめて遂には僕の肩に頭を凭れかけて眠りについてしまいました。実は彼、半年くらい前にも僕の隣りに座って寝てしまってます。前回は邪険に肩を外したりしてしまって怒りを表現してしまった反省もございます。今回は温かい目で優しく包み込んであげましょう!…そんな思いから三十分くらいかな?僕の肩を枕に穏やかな睡眠をプレゼントしてあげました。某駅に到着する寸前目覚めた彼…寝起きと見知らぬ薄汚い中年男性の肩に頭を預けていた自分に気付いた気恥ずかしさとにハッとした顔で、ジッ〜と見つめていた僕と目が合います(笑)。「目が覚めた?〇〇駅だよ、君がまた隣りに座ってくれると僕は嬉しいなぁ〜。」優しく微笑みながら語りかける僕(笑)。しばしの沈黙と共に見つめ合う二人……………彼は慌てて席を立つと挨拶も無くさっさと降りていきました。多分二度と僕の隣りには座らないでしょう。