最近楽器が楽しくてたまらなくなりました。あるアーティストさんと一緒にライブ用のアコースティックアレンジ考えてるからです。始めから最後までキッチリとアレンジを要求する彼女と、ライブなんだからその場でどう跳ねるかはその時にならないとわからないでしょう!と言う、様々な修羅場をくぐって来た僕。ゲラゲラ笑いながら練習したのって、久し振りです。ギターにしろベースにしろ、もちろん自分のテリトリーはドラムなのでリズム刻んでる時が一番なんだけど。今までで現在が一番楽しく楽器弾いてられる気がします。ある時期、一切ギターやスティックを手にすること無く過ごしてました。上手く弾けない…綺麗なフレーズが作れない…思うようなグルーヴが叩き出せない等々 大した技術も無いくせに完璧主義気取ってたんだろうなぁ〜…気持ちばかりムキになってて楽しくなくなって、制作の現場ではプレイヤーとしての手出しやプレイに対しての口出し等も一切止めにしました。そう、自分は全然上手く無いじゃん、それなのにライブやったりあちこちのレコーディングに参加してる…なんて間抜けなんざんしょう!恥ずかしい事この上ないっすよね。自己
嫌悪に陥った時にある尊敬するギタリストの方からこんな事を言われました。「どんなにフレーズ考えて組み立てても聴いてるやつは唄歌いにしか耳むけねえんだよね」 目から鱗が落ちましたね。そうだよ、ドラムやギター気にしながら曲聴く人なんて稀だよね。ムキになってた自分自身のプレッシャーみたいになってたものがス〜っと抜けていきました。自分自身その時に出来る己のセンスと感覚で弾けば良いんだ…短絡的にだけど、出来ないモノは出来ない…! プレイヤーとしてはものすごく楽になり音楽を楽しめるようになりました。同時にボーカルを最大限に引き出すバッキングを常に考えられるようになりました。悩んだら休め!その時自分自身に無いもの、わからない事にぶつかったら素直に人に尋ねろ!教えを乞え。今ではアーティストさんに対して、こう言えます。『弾けねえよ!出来ねえよ!だから次までに練習しときます。俺にわかるのはここまでピョン!』あーなんて楽しいんでしょう。