何気ない日常 あたたかな午後
途切れそうな糸 手繰り寄せた
月の満ちる頃 きみは誰にも言わず
うさぎを探しに とつぜん旅に出たね
藍色の空に今日も 誰かの雨が降る
今朝はこんなにも 澄み渡る青空
だから帰っておいでよ
そんなところで寝ていたら
風邪を引いてしまうよ
目をあけて、また笑っておくれよ
溺れそうな明日 みんなでかき集め
わずかな希望の 種を蒔いたんだ
青いバラのような きみの面影が
霞んでしまわぬように 静かに時を待つ
藍色の街に今日も 赤色ランプの踊り
真っ白の部屋の中 四角いモニターすがり
はやく戻っておいでよ
そんなところでお昼寝なんて
そろそろ退屈だろう
目をあけて、また笑っておくれよ
きみがとなりにいる 当たり前の奇跡を
身体中に繋がれた 繊細な糸だけが知る
目を見交わす奇跡を ありがとう
きみがとなりにいる
そんな奇跡をありがとう
NanohanAの新曲です。
乃理絵さんが詩を書きました。
いつもは発表前の新曲を公にすることはしないのですが今回はこうして先に歌詞を発表します。
NanohanAにとっても、僕達制作スタッフにとっても大きなエポックメイキング的な作品になるからです。
音楽配信ではCDと異なり歌詞カードがありませんので歌詞を読みながら曲を聴いていただき、より伝えると言うメッセージが出来ません。
だから伝えたい思いをブログで発信することにしました。
昨年12月31日のNanohanAブログで乃理絵さんが書いた文章と合わせて読んでみてください。
一番大切な、愛する人の命がすぐ目の前で絶えてしまう、、、その時の身を引き千切られるような思いと、戻ってくることを願う必死の思いと、呼び戻したいという祈りと、そしてその思いが天に通じた事への感謝。
そうした感情を全て込めることができた作品になりました。
仮タイトルは「青い薔薇」
青い薔薇の花言葉は「奇跡」だそうです。
聴いていただいた方にも素晴らしい奇跡が舞い降りますように。
