九月のNanohanA劇場では、演歌歌手として登場したあさ美さんですが、実は始まる前までは「あ〜、あたしは何て恥ずかしい事をやっちまったんだろう…!」みたいな軽い自己嫌悪状態だったそうです。これはリアルな世界にいる、あさ美の感覚です。たしかに「ぼくらのミルキーウェイ」や「風舞」を唄って英語詞の練習してるところで、全く違うジャンルの昭和歌謡風の演歌を唄うって落差、それをこなしてしまうのも凄い事ですよね。実際あさ美さんは気持ちで唄うタイプのシンガーだから気分のノリ次第でレコーディング時のヴォーカルの仕上がりがまるで違うんですよ。Runnerやミルキーウェイ等は自身の想いを込めていたので凄い気持ちの入ったヴォーカルだったわけです。あわせ鏡のランデブーの場合、唄う前に小囃子咲子ってキャラクターを設定します。長い下積み生活の末、やっと掴んだデビュー、必死にキャンペーンで地方回りを続ける演歌歌手。地方に行っても旅費や宿泊費を節約する為に車で寝たりサウナやカプセルホテル等で寝泊まりを繰り返しCDを手売りして周る…そんな妄想をしながら自らを「歌手小囃子咲子」に同化していきました。妄想の
世界。そこは何にでもなれてしまう…そんな素敵な夢の国なんです。その世界とラジオって言うリスナーさんとの現実の世界を行ったり来たりしてるNanohanA。僕も最近は妄想の世界に居るのが、たまらなく好きになりつつあります。次のシンガーの仕掛けはかなり大胆に妄想を広げますよ。御期待ください。