本当に責めるべきは何?

倉敷の小学五年生女子児童が誘拐拉致監禁されて逮捕された四十九歳の犯人の異常行動が連日報道されています。週刊誌やテレビのニュースショーやワイドショー等では美少女アニメのポスターが貼ってある監禁部屋の見取り図や「お嫁さんにしようと思った」といったりした児童に対しての異常な接し方などが様々報じられています。このような犯罪が起こると各メディアがこぞって騒ぐ毎回お決まりの報道パターンです。確かに犯人の異常性を強調して世間の感心を集めて問題提起するのはマスメディアの役目でしょうが、犯人の行動を事細かく知らしめる事は同時に被害者がされた侮蔑行為も世間にさらされてしまうことになる…それを忘れてはなりません。被害者の女子児童は既に名前も住まい等も公表されています。まだ小学校、中学校生活を地元で過ごさなければなりません。前にも書いた事がありますが、その年代のガキはただでさえ囃立てて、からかって等のイジメが横行します。倉敷という地方の地域性はわかりませんが年寄り連中の頭悪いバアさんなども「…の娘は見ず知らずの男に体いじられまくられて…」等、心無い噂話に発展しかねません。…あっ、けっして想像
なのではありません。イジメを受けた家庭の当事者の経験から言っています。被害者本人とその家族が事件後立ち直る為には犯人が逮捕され投獄され刑期を終えるまでの何千倍ものエネルギーが必要です。もしかしたら被害者の家族は辛くてそこには住んでいられないかもしれません。エスカレートする報道に毎回思う事です。