ゆゆ美さんやエブリハウルとか、他のアーティストさんの記事の中で最近 レコーディングの話題が多く見受けられます。自分自身が納得出来る音を記録する事って実はとてつもなく大変な作業ですよね。試行錯誤の繰り返しで苦労に苦労を重ねて…それでも出来ないなんてのは日常茶飯時でして(笑)。まあ、だからこそ面白いわけだし、僕らの出番があるんだけどね。僕がレコーディングミュージシャンになりたての頃…かれこれ三十年…まではいかないけどね、アナログからデジタルへの変換期だったのかな?それでもスタジオ作業はキッチリ譜面やクリックを追いながら一音一音が勝負だっ!みたいなストイックさがあった気がします。厳しいながらも現場では、プロデューサーさんやエンジニアさん全員が、とにかく良いモノ、多くの人を感動させるもの、大袈裟にいえば歴史に残る作品を作ろうぜ!みたいな気概が満ちていた気がします。朝から夜中までワンテイクに費やしたり、ギターソロのチョーキングのタイミングとながさにこだわり何度も録り直し したり。レコーディングやトラックダウンの作業もデジタル化でかなり楽チンになりました。と、
同時に効率重視での経済理論が働くんでしょうね。多少ラフなテイクもあとから補正も出来る事も有りOKになったりもします。有る意味、やっつけ仕事が多くなり、あまりうるさくなく、厳しいことは言わず…そんな現場ではアーティストさんも育たないし成長しないと思うんだけど…僕のような末端の業界人とでは、一流どころは考え方が違うのかもしれません。本当にアーティストさんにかかわり、一緒に素晴らしい作品を作りたいって、最近は強く思います。だから今後は本気で厳しい事を言っていくつもりです。自分も才能が無かったから必死で他人の何倍も練習して取り組んできました。僕に出来たんだから今このブログを読んでる君にもできるはずです。次のステージで会いましょう。