09 いとしさ

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当初、ブログを書くことに若干の抵抗と違和感がありました。記事の量産は本来得意分野だと思っていますが、乃里絵としての私は、公の場でブログを書くほどの基盤が出来ていないと感じているからです。だから正直なところ【アーティスト】 というくくりも頂けなかった。もちろん、その背景には、このような場を設けることによって意識を高める教育的配慮があるのだと自分なりに解釈した私ですが

それにしても、渋谷Pのおっしゃるアーティスト気分を味わえてしまえるところに、前述の違和感があったのでしょう。だから書けないのかなあ

いつしかこのブログの記事数が増えたとき、更新回数が増えたとき

そのときやっと私は乃里絵としてのスタートラインに立ったのだな、と思うのです。だから決してね。ブログ書くの面倒くさいとかじゃないんですよ。と、誰にともなく弁解してみます。笑

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私、音楽が大好きで大好きで、というような人間ではないと思うの。音楽と私の関係性は愛しくない。むしろハープなんて大嫌いだった。弾けば豆はできるし、爪をのばして色気づいた当時思春期の私を、恩師は鬼の形相で怒ったし(今なら怒られた理由がわかるけども)

爪が皮膚に食い込んで血が滲むのを見ながら、なんでこんな辛い思いをしてまでハープを弾いているの?って思ってた。大嫌いをこじらせて受験を理由にすっぱり止めたこともあった。ぜったい弾かねーし!って思ってたのです

でも、たった一度のステージの魔力に、私はまんまとハマッちゃったんでしょうね。自慰行為じゃなくて、ちゃんと相手のいる初めての音楽。聴いてくれる相手のいる音楽。その人に向けた音楽。その人と作る音楽

私と音楽は犬猿の仲だけど、音楽を通した人との関係性が愛しくて堪らないことに気付いたのです。とくに社会人になって、以前の職場で音楽療法を現場のリハビリで取り入れていることを知って、殺伐とした認知症専門病棟も、レクリエーションとおやつの時間だけは利用者さんの笑顔が増えることの愛しさ

きっと私の想像を超える天国と地獄が、この世界にはあるんだろうなあ。それでも私は、音楽の中に身を置きたいですね

目指したいです、はい。